ガバナンス

コンプライアンス

コンプライアンス推進体制

取締役会、サステナビリティ委員会、ガバナンス委員会の関係図
  • コンプライアンス担当役員:経営企画統括役員

当社では、コーポレート戦略担当経営役員を議長とする「ガバナンス会議」において、企業倫理や法令の遵守状況、コンプライアンスの活動状況などについて確認・フォローを実施しています。また、その結果については、CROを委員長とする「サステナビリティ委員会」において、年2回報告・審議されています。その審議結果などやコンプライアンスの諸活動に関しては、事務局である経営企画部から全社に共有され、各職場での活動に反映される仕組みとなっており、経営と現場が一体となってコンプライアンスの徹底に取り組んでいます。
また、取締役会は腐敗防止などを含む行動規範・倫理規範・コンプライアンス全般を監督しています。取締役会はコンプライアンス違反件数など定期的な報告を受けるとともに、コンプライアンスに関する取り組みの監督責任を負っています。併せて、行動規範や倫理規範の有効性についても定期的にレビューしています。

  • 贈収賄、インサイダー取引、不公正な取引、反競争法的行為、横領、マネーロンダリングなどの汚職全般を包括

グループ行動指針

愛三グループ行動指針

  • 一人ひとりがそれぞれの仕事の品質を向上するよう、研鑚します。
  • 国内外の法令を守り、会社の規則に従って行動します。
  • お客様に信頼され、満足いただける「魅力ある製品」を提供することにより社会の発展に貢献します。
  • 地球環境の保全を目指し、積極的な取組みを行ないます。
  • 公正かつ自由な競争に基づき取引を行い、長期安定的な成長を実現します。
  • 従業員を大切にして、一人ひとりが生き生きと働ける環境を整備します。
  • 国際社会の一員として世界各地の文化・慣習を尊重し、その地域の発展に貢献します。
  • 企業を取り巻く様々な関係者とのコミュニケーションを積極的に行ないます。
  • 世の中から尊敬される「よき社会人」として行動します。

コンプライアンス・ガイドライン

「コンプライアンス・ガイドライン」では、当社グループ全体で共有・遵守すべきコンプライアンス項目を整理し、従業員一人ひとりがコンプライアンス知識を深め、良識ある行動をとるための指針として、「解説版」も添えてグループ全従業員へ配布しています。

コンプライアンス・ガイドライン14ヵ条

  • 法令遵守および文化の尊重
  • 輸出入規制品の持ち出し・持ち込み禁止
  • 購入先との適正取引
  • 競争法の遵守
  • 接待・贈答の規則遵守
  • 安全・衛生
  • 人権尊重・差別禁止
  • 就業規制の遵守
  • ハラスメントの禁止
  • 飲酒運転の禁止
  • 適正な会計処理
  • 会社資産の適切な使用・管理
  • インサイダー取引の禁止
  • 企業秘密の管理

具体的な取り組み

教育・啓発活動

階層別での教育、さまざまなコンプライアンスのテーマで実施するeラーニング、日常起こり得るコンプライアンス違反の事例をメールマガジンや回覧資料で紹介するなど、従業員へ定期的に情報を配信することにより、法令遵守の意識を醸成しています。

機能軸別・階層別教育

「コンプライアンスガイドライン」の理解をより一層深めるため、より専門的な内容を必要な部署に絞って実施する機能軸別教育や管理職や監督者を対象とした階層別教育を実施しています。社会におけるコンプライアンスの重要性の高まりを踏まえ、贈収賄を含め腐敗防止やハラスメント防止などを取り入れるなど活動を強化しています。

eラーニング

当社では、以下の重要な内容をいつでも確認できるよう、全社員に対し以下のeラーニングを展開しています。

展開実績
  • 労務管理・ハラスメント
  • 著作権
  • コンプライアンス&公益通報制度
  • インサイダー取引防止
  • 下請法
  • 情報セキュリティ
  • 独占禁止法(カルテル規制)
  • 不正競争防止法
  • 贈収賄防止

ハラスメント対策ハンドブック

「ハラスメント対策ハンドブック」を策定し、管理職、一般職といった階層別教育に取り組んでいます。教育や啓発活動を通じてハラスメントに関する正しい理解の形成と、ハラスメントをしない、させない風土づくりを進めています。

コンプライアンス意識調査

全従業員を対象にしたコンプライアンス意識調査を実施し、取り組みの成果を数値化することで、従業員のさらなる意識向上に向けた教育・啓発活動に活かしています。

内部通報制度

当社グループでは、業務上のコンプライアンス違反、社内ルールや法令違反、腐敗防止などについて、問題の早期発見と未然防止のため、従業員やその家族からの相談・報告を受け付ける通報・相談窓口を設置し運用しています。職場のハラスメントや仕入先を対象にした相談窓口、国内外グループ会社向けの「グローバルヘルプライン」など、相談者や内容に応じたきめ細かな体制を整備しております。いずれの場合も通報者が適切に保護されるよう、公益通報者保護制度に準拠した体制を整えています。

通報件数

年度 2022 2023 2024
内部通報件数 2 9 23

独占禁止法・競争法の遵守

当社グループは「愛三グループ行動指針」、「コンプライアンスガイドライン」、「サステナビリティガイドライン」にて私的独占、不当な取引制限(カルテル、入札談合等)、不公正な取引方法、優越的地位の濫用など、各国の競争法に違反する行為を行わないことを明確しています。また、階層別教育や職場別教育などにて周知しています。

インサイダー取引の禁止

愛三グループ役職員等の関係者による内部者取引を未然に防止すべく、「インサイダー取引防止規則」を定め、社内教育などで周知し、これを厳格に運用しています。

腐敗防止

当社グループの役員および従業員は、「愛三グループ行動指針」、「コンプライアンスガイドライン」、「サステナビリティガイドライン」および各種方針に基づき、贈収賄や利益相反、反競争行為、インサイダー取引等を含むあらゆる種類の腐敗防止に努めています。なお、2024年度は、腐敗防止に係る方針・ガイドラインに違反し、懲罰または解雇された従業員はいませんでした。腐敗(汚職)に関する重大な罰金または金銭以外の罰則等はありませんでした。

腐敗防止(当社サステナビリティガイドラインより抜粋)

  • 政治献金・寄付等は、各国の法律に従って実施し、政治・行政と透明かつ公正な関係づくりに努める。
  • 不当な利益や不当な優遇措置の取得・維持を目的に、顧客・調達先、その他のビジネスパートナーに対して、接待・贈答・金銭の授受・供与は行わない。
  • 簿外取引や架空取引その他の虚偽の取引又はその誤解を与えるような取引を行わず、すべての取引及び資産の処分について合理的に詳細で、正確且つ公正に反映した会計記録を作成し、保持する。
  • 贈収賄、談合、マネーロンダリング、不正経理、横領等のあらゆる形態の腐敗行為を行わず、また第三者を介してこれら腐敗行為に加担しない。
    • 違法な政治献金・寄付、不正な国際送金などを含む
  • 贈収賄や腐敗に関するに法令等について、社内教育を実施する。

仕入先、委託業者や代理店等に対する腐敗防止展開

当社グループは贈収賄や利益相反などを含む腐敗防止を含む、「仕入先サステナビリティガイドライン」を策定し、仕入先連絡会等で仕入先等に周知するとともにサプライチェーンでの腐敗行為の防止に取り組んでいます。その一環として、新規に代理人等のビジネスパートナーを起用する際には、デューディリジェンス(当社が定める不審兆候の有無の確認など)を行うなどの対応をしています。

仕入先等の通報窓口の設置

贈収賄や利益相反などを含む腐敗防止やグループ行動指針、法律・法令等に違反する行為については、機密もしくは匿名で利用できる通報窓口として「仕入先様相談窓口」を設置し、違反行為の防止および早期発見や是正処置を行っています。また、通報窓口について仕入先ポータルや仕入先連絡会等での周知に努めています。

他の外部の利害関係者や地域社会等ステークホルダーからの通報窓口

当社グループの規則や贈収賄や利益相反などを含む腐敗防止グループ行動規範、法律等に違反する行為について、機密もしくは匿名で利用でき、通報者が適切に保護される体制を整備しています。
様々なステークホルダー様からの通報についてはコーポレートサイトより受け付けています。違反のおそれがあると判断された場合、所定の基準・手続に従い、対応を行います。

リスクの高い事業活動・職場への対応

行動規範・倫理規範違反、贈収賄などを含む腐敗防止に関して、特にリスクの高い事業活動・職場を特定し、定期教育に加えて部門内教育の充実や事例紹介などを行い、コンプライアンス意識の醸成に努めています。

違反等に関する処置

当社グループにおいて、グループ行動規範・倫理規範違反、法令、就業規則その他社内規則違反のおそれある場合、必要に応じて外部専門家等との相談・協議を踏まえ、第三者委員会の設置などを含め検討および調査等の対応を行います。違反が認められた従業員については懲戒処分の対象になり、賞罰委員会規定等の所定の基準・手続きに基づき、審議・処置等を実施します。