愛三工業は、約80年前、自動車の核となる「走る・止まる・曲がる」という動きを制御するキャブレタを開発・製造し、自動車の進化とともに発展を遂げてきました。環境問題が顕在化した高度経済成長期には、燃費向上や排ガス規制に対応した製品を開発し、それ以来、環境に優しい自動車部品を世に送り出し続けています。

近年私たちは、気候変動問題や人権の尊重など、国や業界を超えて取り組まなければ解決できない社会課題に直面しています。事業活動を通して持続可能な豊かな社会づくりに貢献するという考え方は、半世紀以上も前から愛三工業の根底に流れており、当社の経営理念「企業の繁栄と豊かな環境作りで社会に貢献する」にも表れています。

当社は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、2030年にScope1から3のCO2排出量を50%削減するなど、挑戦的な目標値を設定しました。これまで培った環境対応技術を自社製品だけでなく工場システムにまで応用し、当社ならではの取り組みを進めてまいります。

また、企業の持続的成長には、新たな価値を社会に提供し続けることが不可欠であり、そのためには一人ひとりが自ら考えて行動できる組織にしていかなければなりません。そのために、当社ではダイバーシティ&インクルージョンの推進や、従業員が失敗を恐れずに挑戦できる環境づくりを積極的に進めてまいります。

私たちは2030年に向けて、VISION2030「この手で笑顔の未来を」を掲げています。一人ひとりが自ら行動し、自らの手で子どもたちの笑顔を作り出す。その想いのもと全社一丸となって事業活動に取り組んでまいります。

今後とも皆さまのご理解とご支援のほど、よろしくお願いいたします。