ガバナンス

コーポレートガバナンス

当社は、長期安定的な企業価値の向上を経営の最重要課題としています。その実現のためには、株主・投資家や顧客をはじめ、仕入先、地域社会、従業員などの各ステークホルダーと良好な関係を築き、顧客満足に応える製品を提供することにより長期安定的な成長を遂げていくことが重要と考えています。この考え方は、経営理念に基づいており、さらに愛三グループ行動指針、VISION2030などにより公表、展開しています。

また、当社は、東京証券取引所が定めるコーポレートガバナンス・コードに基づいて、経営の効率性と公正性・透明性の維持・向上に努めてまいります。

コーポレートガバナンス体制

株主、取締役会、監査役会、会計監査人の関係図

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当社は、株主総会、取締役会、監査役会、会計監査人などの法律上の機能に加え、経営の透明性、意思決定の迅速化を図るため、専門的かつ中立・公正な立場から取締役会が監視および監査されることを狙いとして、社外取締役3名、社外監査役3名をそれぞれ選任しています。
役員人事に関する事項は、社外取締役が過半数を占める「役員人事報酬委員会」により事前検討を行い、適切な関与・助言を得ることにより、公正かつ透明性を確保しています。社外取締役の候補者選定にあたっては、会社法および東京証券取引所などの独立性に関する要件に加え、当社の経営に対し率直かつ建設的に助言し監督できる高い専門性と豊富な経験を重視しています。
各取締役、経営役員および使用人は、部門と事業・基盤のタテとヨコで業務を分担し、連携による迅速かつ効率的な業務執行に努めるとともに、相互けん制による適正な業務執行に努めています。

2023年度 取締役会開催実績
開催回数 13回
出席率 取締役100%、監査役95%
役員構成
2023年6月~ 2024年6月~
取締役の人数 8 9
うち社外取締役 3 3
うち女性 2 2
うち独立役員 3 3
監査役の人数 5 5
うち社外監査 3 3
うち女性 0 0
うち独立役員 1 2
執行役員の人数 12※1 13※2
うち女性 0 0
  • 取締役との兼務5名
  • 取締役との兼務6名

取締役会の実効性評価

当社は、取締役会に期待されている機能が適切に果たされているかを検証し、その向上を図っていくために、毎年、取締役会の実効性評価を実施しています。その評価分析結果および改善策は取締役会で報告され、今後の体制や運営方法などに関して議論がされています。
2023年度においても、点数評価と記述式にて取締役会の実効性の検証を行いました。その結果、各評価項目はおおむね適切であり、実効性は確保されているとの評価がされました。また、その中の提案事項についても、具体的な施策を実行し、引き続き取締役会の実効性向上に努めていきます。

評価者
  • 社内外取締役:6名
  • 社内外監査役:5名
評価方法
  • 16項目に対する点数評価
  • 6項目に対する記述式アンケ―ト
主な評価項目
  • 取締役の構成と役割
  • 取締役会の運営と審議
  • 社外役員へのサポート
  • 中長期的な企業戦略
  • サステナビリティの取り組み
  • 取締役職務執行状況の監督
  • リスクマネジメント
2023年度の取り組み
  • 事業方針やサステナビリティ経営に関する報告機会と内容の拡充
  • 工場改善報告会や各部門報告などへの社外役員参画
主な課題と対応策
  • 中長期計画に関する議論の充実
    環境変化や課題を整理し、中長期的な戦略について取締役会での報告・議論する機会をさらに増加
  • 社外役員へのサポート充実
    当社の理解を深めて議論の充実につながる報告会や情報提供機会の拡充

役員報酬

役員の報酬などは、役員が継続的かつ中長期的な業績向上への意欲を高め、当社グループの企業価値増大に資するよう、業績や経営環境などを考慮のうえ、各役員の役位、職責などに応じて原案を策定、役員人事報酬委員会の答申を経て、取締役会で決定します。報酬制度は、月額報酬、賞与(短期インセンティブ)、譲渡制限付株式報酬(中長期インセンティブ)により構成され、それぞれの割合がおおむね60%:30%:10%となるよう設定します。月額報酬は、経営環境などを考慮した適切な水準で、取締役の職位に応じ、定期的に設定します。賞与は業績に連動するものであり、当該事業年度の連結営業利益を指標とし、個人別査定に基づき調整を行います。株式報酬は、株主との一層の価値共有を進め、企業価値の持続的な向上を図る目的として、譲渡制限付株式報酬を導入しています。取締役の月額報酬と賞与の報酬総額は、年額3億円(うち社外取締役分3,000万円)以内、社外取締役を除く取締役の譲渡制限付株式の報酬総額は、年額2,500万円以内と、いずれも2021年6月15日開催の定時株主総会で決議されています。

  • 指名委員会および報酬委員会に相当する役員人事報酬委員会を設置しています。社内取締役2名、社外取締役3名から構成され、社内取締役が議長を務めます。役員人事報酬委員会の答申をもとに取締役社長が決定し、株主総会・取締役会に上程します。
取締役の報酬体系
報酬体系の比率

オフサイトミーティング

取締役会などの定められた会議以外の場でも、忌憚なく役員同士が意見を交わす場を設けています。1泊2日の日程を組み、当社を含む自動車業界の置かれる環境認識、人財活躍・ダイバーシティの取り組み、ガバナンスなどについて意見交換を実施しています。職場を離れて業務上の会話からさらにコミュニケーションを深め、今後の企業成長に関わる考え方について一歩踏み込んだ機会を得る場としています。