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愛三初、令和6年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)を受賞

2024年04月09日

製品・技術

このたび、当社従業員3名が「EGR用二重偏心弁及びその製造方法の開発」により、「令和6年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)」を受賞しました。文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者を称えるもので、国の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。
受賞のポイントは、二重偏心弁の採用による「大流量」、「高密閉性」、「小型化」を兼ね備えたEGRバルブの開発です。

EGR用二重偏心弁とは、自動車エンジンの排ガスを再循環させるために必要なバルブ(EGRバルブ)に採用される部品で、排ガスのクリーン化及び燃費の向上につながります(詳細はこちら)。EGRバルブには、大流量や高密性、小型化などが求められますが、それらの要求をすべて達成するには、「大流量と高密閉性を両立させるために構造が大型化してしまう(ポペット弁式)」、「小型で大流量化できるが高密閉性を維持するのが困難(バタフライ式)」という問題点がありました。そこで当社は、高密閉性が必要なバルブ全閉時にはポペット弁の挙動、大流量が必要なバルブ全開時はバタフライ弁の挙動と、両手法の良い点を組み合わせた二重偏心弁タイプのEGRバルブを新たに開発し、これにより内燃機関の燃費向上と排気ガス低減に寄与することができました。

部品.pngのサムネイル画像 開.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像 閉.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像
■発明した二重偏心弁 ■弁が開いているとき
バタフライ弁のように開き、開口面積を確保しているため大流量
■弁が閉まっているとき
ポペット弁と同様に密閉性が高い

当社はこれまで培った技術を生かし、今後さらに環境技術の発展に努めてまいります。

■令和6年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)詳細
受賞者:三隅 洋志、北村 直、久野 章人
業績名:EGR用二重偏心弁及びその製造方法の開発

【令和6年度文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門)について】
科学技術分野の文部科学大臣表彰:文部科学省

【本件に関するお問い合わせ先】
愛三工業株式会社 経営企画部 サステナビリティ経営推進室 広報IRグループ
Tel: 0562-48-6215(直通)|Email: press@aisan-ind.co.jp