レーシングチーム 大会結果

【レースレポート】Le Tour de Langkawi 2026 – Stage3 

2026年09月29日

RESULT

Le Tour de Langkawi 2026 – Stage3
日時 2026年9月29日10:00〜(日本時間:11:00〜)
コース マレーシア(Sungai Petani→Kuala Kangsar) | 距離:189.7km
出走選手 織田 聖、留目 夕陽、宇田川 塁、南 和人、松井 丈治、神谷 啓人
スタッフ 中根 英登(テクニカルディレクター), 小森 亮平(監督), 市川 貴大(メカニック), Mohd Ameer Khaleed Bin Ali(メカニック, 外部スタッフ), Zaid AbuYazid(マッサー, 外部スタッフ), Kuchong&Nasli(ドライバー、外部スタッフ), 山内渓太(広報)

 第3ステージは、スンガイ・プタニからクアラ・カンサーまでの189.7km。グヌン・ジェライ山頂フィニッシュとなった第2ステージから一転、中盤に2級山岳(KOM)が一つあるものの、その他の区間は緩やかな起伏が続くコースで、逃げ切りを狙う選手とスプリントを狙うチームによる攻防が予想されました。  
 今大会の出場選手の中で、ツール・ド・ランカウィでの最多ステージ優勝数を持つMalucelli選手を擁し、このステージでの勝利を狙うXDS Astana Teamと、リーダーチームのTuder Pro Cycling Teamは、集団スプリントに持ち込みたいという狙いが一致していました。そのため、両チームが協力してレースをコントロールする可能性が高い一方、途中のボーナスタイムを獲得して総合成績で上位を狙う選手や、逃げに乗って存在感を示したい地元マレーシアの選手たちからは、積極的なアタックが予想されました。。

 愛三工業レーシングチームとしては、序盤からAstanaとTuderの2チームが意図的に少人数の逃げを形成させる展開であれば、その逃げが最後まで残る可能性は低いため無理に追走せず、反対に多くの選手が追走に加わり、集団が膠着した末に形成されるような先頭集団には、選手を送り込むという作戦を立てました。

 レースがスタートすると、すぐにアタック合戦が始まりましたが、比較的早い段階で、地元マレーシアナショナルチームの選手やフィリピンのSeven Eleven–Cliqq Roadbike Philippinesの選手ら7名が抜け出すことに成功。メイン集団はこの逃げを容認してペースを落とします。
   約190kmの長丁場ということもあり、逃げ集団には大きなタイム差が与えられ、メイン集団とのタイム差は一時6分以上まで広がります。

 スローペースで進むメイン集団に残った愛三工業レーシングチームは、途中のKOMで再び集団が活性化した場合に備えながら、集団スプリントに向けて準備を進めます。ペースが落ち着いていたこともあり、選手たちは余裕を持って走ることができ、自然とメイン集団の先頭付近まで上がる場面も見られました。

 途中のKOMでは、メイン集団内で互いに動きを警戒しながらも大きくペースを上げるチームはなく、集団一つのまま通過。その後、逃げ集団とのタイム差は徐々に縮まっていきます。
   長い一日、逃げ続けた最後の1人も、残り10kmを切ったところでメイン集団に吸収、勝負は集団スプリントになることが確実となりました。

 愛三工業レーシングチームは宇田川選手でスプリント勝負を狙うため、織田選手と松井選手を中心に、集団前方でポジション争いを展開します。
 織田選手は非常にうまく立ち回り、残り3kmを切ってからもスプリンターチームと肩を並べる位置をキープしますが、松井選手はやや後方に下がり、宇田川選手も織田選手とはメイン集団の反対側に位置する形となってしまいます。
 宇田川選手は不利なポジションからのスプリントとなってしまいましたが、持ち前のスピードを生かし、最後の600mの直線を後方から追い上げ、18位でフィニッシュ。これがこの日のチーム最高位となりました。

 この日の終盤はコーナーが連続し、隊列を組んでまとまって走ることが難しい展開となったため、最後はチームの連携が乱れてしまう場面もありました。それでも、織田選手の巧みなポジショニングや、宇田川選手のスプリントでのスピードを確認できたことは、今後のステージに向けての収穫となりました。
 そして留目選手も宇田川選手のすぐ後ろでフィニッシュラインを通過。無事にアジアンリーダージャージを守り切りました。

 明日はいよいよキャメロンハイランドにフィニッシュする超級山岳ステージ。さらに翌日もゲンティンハイランドへ上る山岳ステージが控えており、個人総合成績を大きく左右する重要な2日間となります。
 留目選手の個人総合順位をさらに上げること、そしてアジアンリーダージャージを守り抜くことを目標に、チーム一丸となって戦います。引き続き応援よろしくお願いします。

ステージ結果

    1位 Malucelli Matteo, ITA, XDS Astana Team, 4:31:59
    18位 宇田川 塁, +00:00 *チーム最高位

 
個人総合成績

    1位 Jasch Lennart, GER, Tuder Pro Cycling Team, 12:16:03
    26位 留目 夕陽, +05:00 *チーム最高位, アジア人1位

    Text: 小森 亮平
    Photos, Edit: 山内 渓太