持続可能なものづくり変革に向けた新工場建設 ~製造業の抱える課題解決に向けカーボンニュートラルとDX実現を推進~

2023.12.14お知らせ

 当社は、2025年4月の竣工に向け「安城新工場(仮称)」を建設します。当社の新たな拠点として、地域社会や自然環境と共存・共栄し、快適な労働環境の中で、革新的なものづくりを目指します。

anjo-plant01.jpg新工場コンセプト

 近年、あらゆる経済活動において資源やエネルギーの消費量を抑え、限りある資源を有効活用しながら付加価値の最大化を図る、循環型の経済社会活動であるサーキュラーエコノミーへの転換に注目が集まっています。こうした環境変化の中、当社は循環性の高い事業活動への転換を積極的に進めており、環境と会社成長の好循環につなげる施策として、安城工場隣接地に新工場を建設し、新しいものづくりに挑戦します。環境対応や人手不足など、製造業の抱える課題の解決に挑戦し、100年に一度の大きな変革期にある自動車産業を支えてまいります。

 新工場は「ものづくり変革への挑戦」を掲げ、①カーボンニュートラル ②高付加価値な働き方 ③新たな価値提供 を目指します。物流を含め24時間止まらない全自動ラインの構築・運用や、作業者とロボットが一緒に働く協働ロボットを活用した高効率な生産活動、デジタルデータやIoTを駆使した品質保証など、革新的なものづくりの取り組みに挑戦します。またカーボンニュートラルを目指すエネルギー循環の取り組みでは、自社開発のアンモニア・水素発電による電力安定供給実証の実施、愛知県初となる帯水層蓄熱空調システムによる自然エネルギーの活用など、ものづくりとカーボンニュートラルの両立を実現する最新技術を活用して作業者が活力にあふれ、イノベーションの創出に挑戦できる働きたくなる場所を構築します。

 当社は時代に応じた自社の技術と製品を通して社会に貢献してまいりました。私たちは環境技術No.1企業として、今後も環境にやさしいモビリティの進化に貢献してまいります。

新工場の概要

  • 名 称:愛三工業株式会社 安城新工場(仮称)
  • 所在地:愛知県安城市東端町明祥北20番 他 
  • 主要施設:生産工場棟、検査棟、守衛所、駐車場、緑地ビオトープ
  • 敷地面積:約33,000㎡
  • 建  物:鉄骨造2階建て、延床24,815㎡ 建築面積13,236㎡
  • 総工事費:約85億円(※土地、生産設備投資除く)
  • 着工時期:2024年2月予定
  • 操業開始時期:2025年5月より順次開始予定
  • 主な製造製品:水素関連製品・電動化製品等

anjoplant-web.jpg安城新工場(完成イメージ)

新工場の特長

カーボンニュートラルの取組み

 愛知県初の導入となる地下水を活用した帯水層蓄熱空調システムや環境配慮型電気設備の導入、管理オフィスエリアのゼロエネルギービル化(ZEB)、太陽光発電や水素発電由来などのクリーン電力の使用を総合的に制御するエネルギーマネジメントシステム活用により、カーボンニュートラルモデル工場を実現します。

アンモニアを活用した燃料電池発電実証

 当社の培ってきた技術を活用し、アンモニアから取り出した水素を用いて燃料電池で効率的に発電するシステムの実証を行います。エネルギー効率の高い水素発電に関わる技術開発を進め、将来の水素社会の実現に貢献することを目指します。

革新ものづくり

 製造現場におけるIoTを基盤にDXを実現し、作業者を介さない24時間全自動の製造ラインを構築します。また、協働ロボットを活用して多品種製造に対応するマルチな組付けラインの活用を実現し、製造業が抱える人手不足の解決に貢献し、作業者が仕事の付加価値を向上させ、イノベーションを生み出す職場環境を整えます。

【本件に関するお問い合わせ先】
愛三工業株式会社 サステナビリティ経営推進室
Tel: 0562-48-6215(直通)|Email: press@aisan-ind.co.jp