「カーボンニュートラル燃料対応電動ポンプ」で愛知発明賞を6年連続受賞

2022.05.31製品・技術

愛三工業株式会社(本社:愛知県大府市、取締役社長:野村得之、以下、当社)は、一般社団法人愛知県発明協会が主催する令和4年度愛知発明表彰で、「カーボンニュートラル燃料対応電動ポンプ」の特許(特許第5946711号)で愛知発明賞を受賞しました。当社の受賞は6年連続となります。

カーボンニュートラルの実現に向けて、自動車は電動化とともにハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)の比率の高まりが予想されています。また、燃料も化石燃料からバイオ燃料などのカーボンニュートラル燃料へのシフトが予想されています。燃料ポンプにおいて、HEV・PHEVでは給油頻度の減少による経時変化、バイオ燃料では水分濃度の変化など、燃料の変化による磁石の腐食が課題であり、腐食耐性を有する燃料ポンプの開発が望まれていました。

今回の特許では、ブラシレスモータ式燃料ポンプの腐食対策で課題となっている磁石において、腐食に対して非常に優れた特性を持つ反面、硬くて脆いことから回転するロータへの固定が非常に難しい「フェライト磁石」を、安定して固定できる構造を発明いたしました。この技術により、磁石の腐食耐性と、従来のネオジム磁石に相当する高いモータ効率の両立を達成しています。

愛知発明表彰の審査においては、
・HEV・PHEV及びカーボンニュートラル燃料の普及を後押しし、温室効果ガス(CO2)の排出低減に貢献。
・産地が特定国に集中するレアアースを使用しないため供給不安の解消に貢献。
といった社会性や、この技術を採用した燃料ポンプが既に世界各国へ供給されている国際性などが高く評価されました。

当社は今後とも、技術とものづくりにより、地球にやさしいモビリティ社会の実現に貢献してまいります。

ブラシレス燃料ポンプ.jpg

 ブラシレスモータ式燃料ポンプ

【本件に関する問い合わせ先】
愛三工業株式会社 サステナビリティ経営推進室
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