中期経営計画
外部環境の認識
自動車パワートレインミックス予測
世界自動車生産台数
世界自動車保有台数
2030年にはエンジン搭載車が92%、BEV(バッテリー電気自動車)が8%と予測されています。
(出所) IEA統計データを基に作成、FCEVはエンジン車としてカウント
燃料多様化の動向
業界の対応状況
中期経営計画の全体像
事業戦略
事業の目指す姿
- 既存パワートレイン製品事業の競争力強化と更なる成長
- 技術と強みを活用した脱炭素化に資する新規領域の事業育成
基幹製品 パワートレイン製品事業
<方針>
パワートレイン分野をトップメーカーとして支え続けるために、
- (1)競争力と収益力を上げる
- (2)カーボンニュートラルの取組みを加速する
<具体的な取組み>
事業統合 | FPM事業譲受の手の内化とシナジー効果 |
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商品力強化 | ダントツ製品への切替・ものづくり強化 |
グローバル最適生産 | 設備使い切り/生産統合・柔軟な生産体制 |
工場排出量低減 | エネルギー高効率化・ムダ取り改善 |
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原材料Co2低減 | 廃棄物リサイクル・低炭素材 |
事業統合(燃料ポンプモジュール)
将来製品 電動化システム製品事業
<方針>
EVパワートレインの「軽量/高効率/低コスト」なシステム/コンポーネントを提供していくために、
- (1)電動化の足掛かりをつくる
- (2)システム開発とソフト制御の技術基盤を構築する
<具体的な取組み>
固有技術を 活かした製品開発 |
プレス・異物管理の技術を活用した電池セル ケース/カバー(2023年開発完了予定) | |
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小型モビリティ 向けでの製品開発 |
将来のシステム開発を目指したDCDCコンバータ※(2025年開発完了予定) ※Direct Current/直流から直流へ変換する機器 |
(2)システム開発とソフト制御の技術基盤を構築する
<ねらう領域>
将来製品 クリーンエネルギー技術活用事業
<方針>
クリーンエネルギー分野の将来ニーズに幅広く貢献するために、
- (1)既存技術を応用した自動車向け製品開発
- (2)新技術/新分野の研究開発
<具体的な取組み>
FFV※1 技術 | 合成燃料/バイオ燃料向けへの製品開発 |
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水素技術 | 次世代FCEV/水素エンジン向け製品開発 |
※1: Flexible-Fuel Vehicle ガソリンおよびエタノール燃料などに対応した車両
アンモニア水素発電システム | 吸着脱離技術 |
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アンモニア供給系コンポーネント | 水素/劣化技術 |
小型FCモジュール | 水素技術 |
カーボンニュートラル
カーボンニュートラル目標値 (2030年)
バリューチェーン全体で カーボンニュートラルと資源循環を実現
区分 | 項目 | 目標値 |
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CO2排出量削減(2019年比) | Scope1&2(※) | 50%削減 |
Scope3 | 50%削減 | |
クリーンエネルギー | 再生可能エネルギー | 20%使用 |
創エネルギー | 5% | |
資源循環 | 廃棄物ゼロエミッション | 100% |
水使用量 | 最小化 | |
自然共生 | 自然環境保全 | 20万㎡ |
地域固有種保護 | 5拠点 | |
新分野技術 | 知的財産蓄積 | 500件 |
産官学連携 | 10件 |
※ FPM事業統合分は除く
経営基盤の強化
人財/ダイバーシティ
「認め合い、活かし合う、挑戦し続ける」風土と人づくりで新しい価値を創造
3つの柱 | 主な取組み |
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風土改革 |
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人財変革 |
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多様な人財活躍 |
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<目標値>
安全健康
依存型から「自律型」へ転換し、安全健康両面での風土づくり
安全 |
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健康 |
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ガバナンス/リスクマネジメント
リスク | 主な取組み |
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自然災害 気候変動 |
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サプライチェーン 国際情勢 |
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情報 セキュリティ |
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コンプライアンス 組織風土 |
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経営目標値
パワートレイン製品事業の経営リソーセスを「新規事業」と「カーボンニュートラル」に重点投入
2022年度実績 | 2025年度目標値 | |
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売上高 | 2,408億円 | 2,800億円 |
営業利益 | 5.7% (136億円) |
5.0%以上 (140億円) |
ROE | 8.4% | 8.0% |
研究開発費 | 111億円 | 150億円 |
設備投資額 | 86億円 | 500億円/4年 (2022~2025年) |
CO2削減 (2019年比) |
▲12% | ▲25% |