先進技術開発2 INTERVIEW

FCシステム開発室

小松翔平
2015年入社 
理工学域 
電子情報学類卒

社員メッセージ 革新的な性能を実現し、
FCVを世界に
普及させたい。

MESSAGE

社内の豊富なノウハウとシステム提案で、
世界のニーズに対応するFCVを。
社内の豊富なノウハウと
システム提案で、世界の
ニーズに対応するFCVを。

水素と酸素の結合による電気エネルギーによって走る燃料電池自動車(FCV)。FCVの先駆けとして知られるトヨタ自動車(株)の「MIRAI」向け水素インジェクタを手がけたAisanは、FCV向けシステムの先駆者です。そのFCVシステムを扱う部署で、空気の供給量を制御する製品の先行開発をしています。ガソリン車向け製品「EGRバルブ」における極めて高いシール製を燃料電池の劣化防止に活かすなど、長年蓄積した技術や知見を織り込みながら、欧州ユーザが求める性能を実現するのが私の仕事。エンジン向け製品とはスペックが大きく異なる製品を相手に、空気の流量を緻密に調節するモータの制御にも取り組み、製品単体ではなくFCVの動力を司るシステム全体の開発に取り組んでいます。

すでに欧州のユーザにPRしており、反応は上々です。環境にやさしく航続距離の長いFCVは、今後、トラックやバスなど長距離向け大型車両への採用が期待されるモビリティ。そうした用途にも対応し、世界的なFCVの普及に貢献したいと思います。

現象を知り尽くしているのはAisan、
その中でも自分という自負。
現象を知り尽くしているのは
Aisan、その中でも
自分という自負。

FCV向け製品は歴史が浅いこともあり、開発は順調にいくことばかりではありません。以前、寒冷地を模したお客様先の施設で行った実車テストで、車が動かなくなってしまいました。FCVの排出物である水によって、バルブが凍結したのです。当時の社内にはその現象を評価する決められた手順がまだなく、自分で考える他ありません。原因を究明する方法を考えて試験を行い、発生メカニズムを突き止め、バルブに水が付着しにくくなるよう対策するまでの一連の仕事を、上司のアドバイスを受けながらも最後までやり遂げました。

この経験が「お客様以上に、この現象を知るのはAisan、その中でも自分だ!」という自信につながっています。企業規模が大きすぎないからこそ、早くから責任ある仕事を、それも広範囲にわたって任され、その分野の第一人者となれる。入社前からめざしていた姿に近い今の状況を楽しんでいます。

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