これからのクルマ社会

地球にやさしいクルマを、1人でも多くの人に。

環境負荷の低減をめざし、EV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)の普及が加速している。
だが、すべてのクルマを電動化すべきかというと、問題はそう単純ではない。
クルマに求められる航続距離と、水素ステーションなどエネルギー補給インフラの整備が容易であるかどうかを考慮すると、
クルマの用途によってはEVやFCVのほかHV(ハイブリッド車)、PHV(プラグインハイブリッド車)の進化も必要だ。

例えばトラックやバスといった、長距離で決まった場所を行き来する場合には、FCV。
おもに近距離の移動に使用する、小型車や1人乗りのパーソナルモビリティには、EV。

それらの中間には、燃料補給がしやすく、なおかつ環境に配慮した、HVやPHV。 時代のニーズによってこうした棲み分けは変化しつつも今後数十年かけ、動力源は様々な用途に応じて「多様化」が進むと予測される。

そして今、Aisanがすべきことは、あらゆる動力源のクルマを、より環境にやさしいクルマにしていくこと。
少しでもエネルギー消費量を低減し、環境へのインパクトを抑える。
クルマが、人や自然環境と共存できるようサポートする存在
―それが我々のめざす姿である。

世界のパワートレイン別の新車販売将来予測

電気

電気を動力源としモータによって駆動するEV(電気自動車)。従来は製品のアクチュエータ駆動用に利用されてきたAisanのモータ制御技術が、このEVの環境負荷低減に、大いに実力を発揮する。モータを適切に制御することが、ガソリン車で言う燃費向上と同じように、EVの消費電力の抑制を可能にするのだ。また、充電時や高出力回転時にモータなどの適切な冷却を行う「熱マネジメント」も、EVの性能向上において重要である。Aisanは、流体制御技術を活かし、電動ウォータポンプでこれを実現。今後もさらなるニーズの高まりが予測される。

水素(燃料電池)

FCV(燃料電池車)は車載タンクの水素と空気中の酸素を反応させて電気を起こし、水を排出する。その際に必要となる水素インジェクタは、Aisanがガソリン車用をベースに、水素環境での信頼性を確保できるように進化させた、流体制御技術の結晶。水素の圧力・流量を制御して適切に酸素と反応させることで、燃料である水素の消費量抑制を果たす。Aisanの水素インジェクタは、すでにMIRAIやトヨタL&Fフォークリフト、東京の都営バスに搭載されている。

ガソリン・その他燃料

ガソリン車に求められるのは、さらなる排出ガスのクリーン化や燃費の向上である。排出ガスに関しては、排気を再循環させエンジンに戻すことで窒素酸化物の排出量を低減するEGRバルブや、燃料蒸発ガスの排出を防止するキャニスタなどの製品を手がけている。排出ガスの方が外気より清浄な空気になることも、誇張ではなく現実である。燃費に関しては、自動車用ガソリンエンジンの熱効率が35~40%と言われる中、燃料ポンプモジュールやEGRバルブなどの進化により50%を目標とした熱エネルギー損失低減に取り組んでいる。これらの技術は、ガス燃料やエタノール、バイオ燃料にも応用が可能だ。

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