2025.05.25 Result

【レポート】Tour of Japan 2025 第6ステージ|富士山ステージ

2025年5月23日(金)
距離:66.6km
出走選手 窪木一茂, 岡本隼, 當原隼人, 加藤 辰之介, 宇田川塁, 橋川丈

ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)全8ステージの中で最も厳しい山岳コースとされる第6ステージ「富士山」は、富士スピードウェイ西ゲートをスタートし、アップダウンのある11.5kmの周回コースを3周半。その後、"あざみライン"を通って富士山五合目を目指す全長66.6kmのレースです。
あざみラインは全長約11km、平均勾配10%、最大勾配は22%という超級山岳。アプローチ区間のアップダウンも含め、極めてタフなコース設定です。
例年この富士山ステージで総合順位が大きく動くのが常ですが、今年はポイント賞争いも拮抗しており、序盤の中間スプリントを狙う動きも予想されました。ただし、レース後半には12kmの超級山岳がフィニッシュへと続くため、総合勢は前半を抑え、後半に勝負をかける展開になることが濃厚です。
愛三工業レーシングチームとしては、このステージでは登坂に強い橋川選手の総合成績ジャンプアップに100%集中。序盤の逃げには加わらず、橋川選手をメイン集団内で良い位置に保つことを全員で徹底しました。

レースがスタートすると、チームは作戦どおりの動きを見せ、橋川選手のポジション確保に注力。しかし、周回コースを1周終えたところで、窪木選手がメカトラブルに見舞われストップ。集団から大きく遅れてしまうアクシデントに見舞われます。
序盤で頼れるチームメイトを失う苦しい展開となりましたが、當原選手や岡本選手を中心に、残ったメンバーが献身的な走りで橋川選手をサポートし、勝負の上りに備えます。
しかし、いよいよ勝負どころという場面で、今度は橋川選手自身がバイクトラブルでストップ。最悪のタイミングでのアクシデントでしたが、橋川選手は決して諦めず再スタート。急いで自らバイクを直したことで手からは出血も見られましたが、當原選手、宇田川選手、加藤選手のサポートを受け、前を目指します。
その後、気迫の走りで20名に絞られた先頭集団に橋川選手が復帰。コース中盤の斜度20%超の激坂が続く上りで、集団復帰に力を使って疲労が蓄積してしまったために先頭からはわずかに遅れてしまいましたが、最後まで粘り強く走り抜き、22位でフィニッシュしました。

また、序盤で大きく遅れた窪木選手も、気迫で走りきってフィニッシュ。日に日に調子を上げている岡本選手は、レース中盤まで橋川選手をサポートした後、無理をせず温存。翌日に向けての準備を整えました。
この富士山ステージを終えると、残すはあと2ステージ。次の第7ステージは、逃げもスプリントも狙える展開が予想される重要な一戦です。美濃ステージのように、再び逃げ切りのチャンスをものにすべく、攻めの走りを続けていきます。
引き続き、愛三工業レーシングチームへの熱い応援をよろしくお願いいたします。

【ステージ順位】
1位 ARAYA Nahom Zeray, ERI, JCL Team UKYO 2:09:48
2位 FANCELLU Alessandro, ITA, JCL Team UKYO, +00:06
3位 DYBALL Benjamin, AUS, ヴィクトワール広島 +00:23
22位 橋川 丈 +05:15
47位 加藤 辰之介 +14:49
50位 宇田川 塁 +15:03
54位 岡本 隼 +16:09
76位 當原 隼人 +25:06
82位 窪木 一茂 +27:07

【個人総合成績】
1位 Fancellu Alessandro, ITA, JCL Team UKYO, 14:07:42
2位 RACCANI Simone, ITA, JCL Team UKYO, +00:21
3位 DYBALL Benjamin, ヴィクトワール広島, +01:13
17位 橋川 丈 +06:22
43位 宇田川 塁 +32:19
46位 加藤 辰之介 +33:25
68位 岡本 隼 +46:17
77位 當原 隼人 +56:38
82位 窪木 一茂 +1:01:58

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