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【出走メンバー】
岡本 隼, 當原 隼人, 宇田川 塁, 南 和人, 橋川 丈

このTour de Taiwanの総合成績が大きく動くであろう山頂フィニッシュの第2ステージ。ただ、山頂フィニッシュとはいえ、最後の上りの中盤からは緩やかなアップダウンを繰り返しながら上っていくので、例年は2-30名程度に人数が絞られた状態でのスプリント勝負となっています。

おそらく今年もそのような展開になると予想していますが、そうなるとその後の総合成績争いが秒差の戦いとなるので、登坂力のある橋川選手だけではなくスプリントのスピードがあり調子も良さそうな岡本選手にもしっかり上ってもらうように指示をしました。そしてレース経験豊富な當原と、宇田川、南にはその二人のサポートに回ってもらいました。
今日も雨こそ降っていないものの、台湾らしくない気温が低く風も強い天候で、スタート前からハードなレースになることが予想されました。

スタートしてすぐに4名がアタックをしましたが、力のある複数のチームがその逃げを活かせるために結託して集団に蓋をする形でペースダウンをしたために、比較的容易に逃げが決まりました。
その動きを良く思わなかったチャイニーズタイペイと香港チャイナの2名の選手が無理やり追走を仕掛け、先頭に合流して先頭集団は6名に。
メイン集団は、逃げを完全に容認してペースダウンしたので、エースの橋川選手が自らチームカーまで補給を受け取りに下がってくる余裕もありました。
集団がペースダウンしたため、逃げとのタイム差が一時はタイム差が2分以上まで広がりましたが、横風が強く吹く区間で攻撃のためにペースアップ、タイム差が一気に縮まっていきます。この動きでメイン集団から早々に遅れてしまう選手もいるなか、愛三工業レーシングチームの選手は集団内でうまく距離を消化していきました。
そして迎えた最初の山岳ポイントの上りの入り口、調子の良い橋川選手は集団先頭で上りに突入して、一時は2人で飛び出す形になりました。本人はリスク回避のため前に出ただけと言っていましたが、調子の良さが伺えました。
しかしその後の最後の上りの手前の下りで、ハイスピードな下りコーナーに対応できず、橋川選手は番手を下げてしまい60番手ほどで上りに突入してしまいます。
そこからフィニッシュまではもう残り5km。ペースが落ちない集団の前には上がれず、先頭集団に残ることはできませんでした。20名ほどの第2集団で懸命に前を追うも最終的には岡本選手、橋川選手、南選手の3人が先頭から約2分遅れでフィニッシュしました。

残念ながら総合成績でも遅れてしまったので、明日からはステージ優勝に切り替えて攻めるしかありません。スプリンターの岡本選手も、今日は第2集団でフィニッシュしており調子は良さそうなので、明日からの攻める走りに期待したいと思います。

【リザルト】

【ステージ順位】
1位 Gilmore Brady, AUS, Israel Premier Tech 2:52:06
2位 Lopez Caravaca, ESP, Euskaltel-Euskadi +00:00
3位 Kretschy Moritz, GER, Israel Premier Tech +00:00
43位 橋川 丈 +01:55
45位 岡本 隼 +01:55
56位 南 和人 +01:55
72位 宇田川 塁 +05:33
94位 當原 隼人+07:12

【個人総合成績】
1位 Kretschy Moritz, GER, Israel Premier Tech 4:33:04
2位 Gilmore Brady, AUS, Israel Premier Tech +00:03
3位 Lopez Caravaca, ESP, Euskaltel-Euskadi, +00:07
43位 岡本 隼 +02:08
57位 橋川 丈 +02:08
59位 南 和人 +02:08
74位 宇田川 塁 +05:46
96位 當原 隼人+08:43