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2025.03.17 Result

【レポート】Tour de Taiwan 第1ステージ 台北市内特設周回コース 87.5km

先月末に宮崎で行ったチーム合宿では、皆でしっかりとトレーニングを行うことができ、選手達のコンディションはとても良い状態で来れたと思っています。
チームとしてのモチベーションも非常に高いです。 スプリンターの岡本 隼を筆頭に、スプリントの牽引で重要な役割を担っている當原 隼人、新加入でスピードもあり今後の成長次第ではスプリントでの岡本のアシストとしての活躍が期待されている宇田川 塁、登坂力や独走力のある橋川 丈、オールラウンドに活躍できる可能性を秘めている南 和人というステージ優勝も総合成績も狙っていける布陣で台湾にやってきました。
5人のうち、3人が今季新加入した選手なので、これまでの愛三工業レーシングチームのように阿吽の呼吸で密な連携をとることはまだまだ難しいかもしれませんが、毎日様々なことにチャレンジしていって、「チーム」として「個」としての成長が期待できると考えています。

初日の第1ステージは、台北市役所前がスタートフィニッシュ地点になっている1周10.4kmを8周する市街地の平坦コースで、過去には岡本が勝ったことのあるコースで、チームとして優勝を狙っていきたいステージでした。
レースのスタート地点には、日本からファンの方も駆けつけてくださったり、DareやMaxxis、Topeakといった台湾を拠点とするチームのサプライヤーの関係者の方が応援とサポートに来てくださったり、台湾という海外での大会ですが自分たちにとってはホームで戦わせてもらえるようなレースになりました。
前日から降り続いた雨で、南国の台湾らしくない肌寒い天候の中、防寒着を着込んだ選手達がスタート。ニュートラル区間を終えても身体が温まっていませんが、初日の今日はレースの距離が87.5kmと短いのでスタート直後からハイペースでレースが進みます。

チームの作戦は、今日は岡本のスプリント1本勝負。例年集団スプリントになるので、逃げは狙いません。中間スプリントポイントでは個人総合成績に反映されるボーナスタイムも稼げるので、総合を狙っていく選手の中には逃げてボーナスタイ ムを獲得したい人もいますが、初日から飛ばすとそれなりにリスクもあるので、総合成績を狙っていくのは第2ステージ以降で実力通り確実に順位を狙っていくペース配分です。
さらには、チームとして集団内でまとまって走ること、集団スプリントに向けて選手同士で密にコミュニケーションをとってしっかり動くこと、を目標に掲げました。これらは、一見当たり前のことのようですが、「愛三工業レーシングチーム」がレースを走るということは変わらないとしても、毎年そして毎レース、常に入れ替わりのあるメンバーがいるなかできちんとチームプレーをするのは個人個人のレベルが高くないと難しいため、今日のステージでしっかり経験を積んでもらうことも目的の一つでした。
予想通りスタートしてしばらくすると少人数の逃げができ、それを集団スプリントに持ち込みたいチーム、そして総合成績を狙っているので逃げ集団に逃げ切られてしまってタイム差を与えたくないチームが集団を牽引してレースを進めて行きました。
4名になって安定した逃げ集団とメイン集団とのタイム差は30秒前後で推移して、それ以上にもそれいかにもならないこう着状態が続くなか、周回コースでコーナーが多く雨と風で条件が悪いところを、選手同士はうまくコミュニケーションをとりながら作戦通りレースを進めて行きます。
そしてレース終盤、タイム差が縮まってきたタイミングでメイン集団内での位置どり争いが激しくなっていくなか、集団での愛三工業レーシングチームの居場所を確保できるように、橋川選手が先頭で集団牽引に加わります。しかし、そこで混乱の中うまく番手につくことができなかった残りの4人は南選手を先頭に當原選手→宇田川選手→岡本選手の並びで前方を目指します。

ラスト5kmで迎えたロータリーの180度ターン。ここで、當原選手→宇田川選手→岡本選手の並びが崩れてしまい、當原選手のすぐ後ろに岡本選手がつく形になってしまいました。
フィニッシュまで残り5kmも残っていて逃げ集団を捕まえるため にペースアップする中、集団の先頭までもう少し距離がある状態で岡本選手のアシストが當原選手一人になってしまうという不利な状況に陥る中、最後まで粘った岡本選手が21位のチーム内最高位でフィニッシュ、力を出し尽くした當原選手も集団 から遅れたものの無事にフィニッシュを迎えることができ、それ他の選手もタイム差なしの集団で帰ってくることができました。
この日は数字としての結果は残すことはできませんでしたが、事前のミーティングでも非常に良い雰囲気で皆で話し合うことができ、レース中もしっかりコミュニケーションをとりながらレースを進めていたので、とてもいい学びのあったレース になりました。また、国際レースの経験がまだまだ未熟な選手もいますが、この日は雨の市街地という悪条件の中、愛三工業レーシングチームはノートラブルでレースを終えることができ、次の日に全員で進むことができたので安心しました。
チームはとてもいい雰囲気でレースに臨ことができていますし、明日の第2ステージは、総合成績がある程度見えてくる山岳ステージです。上りの得意な橋川選手や南選手だけでなく、登れるスプリンターも最終局面まで残ることができる可能性があるコースなので、明日もチーム一丸となって好成績を狙っていきたいと思います。

【リザルト】
ステージ順位
1位 Quick Blake, AUS, Roojai Insurance 1:41:11
2位 Hennequin Paul, FRA, Euskaltel-Euskadi +00:00
3位 Einhorn Itamar, ISR, Israel Premier Tech +00:00
21位 岡本 隼 +00:00
95位 南 和人 +00:00
96位 宇田川 塁 +00:00
100位 橋川 丈 +00:00
108位 當原 隼人+01:18

【個人総合成績】
1位 Quick Blake, AUS, Roojai Insurance 1:41:11
2位 Kretschy Moritz, GER, Israel Premier Tech +00:01
3位 Hennequin Paul, FRA, Euskaltel-Euskadi, +00:04
24位 岡本 隼 +00:10
95位 南 和人 +00:10
96位 宇田川 塁 +00:10
100位 橋川 丈 +00:10
108位 當原 隼人+01:28

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