2025.10.01 Result

【レポート】Petronas Le Tour de Langkawi 2025| 第3ステージ

2025年9月30日(火)
コース:Gerik-Pasir Puteh 198.2km
出走選手: 岡本 隼, 草場 啓吾, 當原 隼人, 加藤 辰之介, 南 和人, 松井 丈治
スタッフ: 中根英登, 小森 亮平, 田村 亮太郎, 山内 渓太
現地スタッフ: ザイド, アメール, クチョン, ロスタム

大会公式ウェブサイト:https://www.letourdelangkawi.my/
第3ステージ情報:https://www.letourdelangkawi.my/stage-3/
リザルト: https://www.letourdelangkawi.my/results-2025/

第3ステージは、スタート直後から山岳賞の設定されている上りが3つ連続し、そのうちの1つには第1級山岳ポイントになっています。この上りは平均斜度が約3%とそこまで厳しくはありませんが、距離が20km以上続き、獲得標高は1000mを超えます。 コース全長約200kmのうち前半70kmで2000m近くを上るため、レース序盤で上りが苦手なスプリンターを振り落としたい他チームが攻撃を仕掛けると予想され、距離は長いもののスタート直後からハイペースな展開になると見られていました。
そのためチームとしては、スタート直後の不意打ちのアタック以外は決まりにくいと考え、集団内で力を温存する方針を選択。特に1級山岳の上りの後半で重要な動きがあれば対応できるようにペース配分を組み立てました。
また、スタート前のミーティングでは、たとえ山岳ポイントで力のある選手たちが逃げを形成しても、その後の約100kmの平坦区間で強力な牽引力を持つチームが追いつく可能性が高いため、最低でもワールドツアーチームを含むメイン集団からは離れないことを再確認しました。

スタート直後からアタック合戦が繰り広げられ、力のあるプロチームの選手も積極的に動きます。そんな中、加藤選手が3名と共に飛び出して逃げ集団を形成。必死に追いかける集団を尻目にうまくペースを刻み、一時は30秒近くの差を広げました。「プロチームの選手も動いていてペースは速かったが、自分が動けるタイミングで行ってやろうと思って動いた」と語った加藤選手。6月上旬のTour de Gyeongnamでも力を要する場面で良い動きを見せており、まだ数字としての結果にはつながっていないものの、成長の兆しを示しています。結果的にその逃げは決定的とはならず、その後に飛び出した5人の逃げが長い上りに入る前に決まり、メイン集団は安定。そのペースでも多くの選手が遅れ、昨日のステージを制したTudor Pro Cycling TeamのDe Kleijn選手も脱落。一方で、草場選手は最初の上りでメカトラの影響により脚を使い、1級山岳で遅れてしまいました。さらに、平坦ステージで上位に入っていた選手数名も脱落し、70名ほどに絞られたメイン集団は、その合流を許さないままフィニッシュまで残り100kmはペースが緩むことはありませんでした。

愛三工業レーシングチームからは、岡本選手、南選手、松井選手の3人がメイン集団に残りました。連日の雨の影響で無線の調子が芳しくない中でも、集団内でうまくコミュニケーションを取りながら最終スプリントに向けて連携を取ります。 残り5km、松井選手と南選手が岡本選手を引き連れ、集団前方で懸命に位置取り。しかし選手数を揃える他チームと張り合うのは難しく、残り500mの直角右コーナーを約30番手で迎えることになりました。最後は岡本選手がそこから追い上げ、チーム最高位となる17位でフィニッシュとなりました。

【ステージ順位】
1位 Marucelli Matteo, ITA, ITA, XDS Astana Team, 54:28:04
17位 岡本 隼+00:00
*チーム内最高位

【個人総合成績】
1位 Malucelli Matteo, ITA, XDS Astana Team, 9:57:59
13位 松井丈治 +00:24
*チーム内最高位

【ベストアジアンライダーランキング】
3位 松井丈治 +00:01
*チーム内最高位

【ステージアジアチーム総合順位】
1位 愛三工業レーシングチーム

Text:Ryohei KOMORI
Photo:Keita YAMAUCHI, Yuzuru SUNADA

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