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【出走選手】
草場 啓吾, 當原 隼人, 初川 弘浩, 橋川 丈, 南 和人, 松井丈治

本格的な山岳決戦となるツール・ド・熊野の第3ステージ。総距離は107kmと比較的短いものの、獲得標高はおよそ2200mにも達する難関コースです。毎年このステージで総合成績が大きく動くため、ステージ優勝を狙うということは、すなわち総合争いにも深く関わるということになります。

　 チームとしては、登坂力に定評のある橋川選手をエースに据え、ステージ優勝と総合成績のジャンプアップを狙う作戦で臨みました。

レースは序盤から波乱含みの展開に。スタートから山岳賞が設定されている「千枚田」への登りに向かうアプローチ区間、トンネル内で大規模な集団落車が発生。チームにとって痛手だったのは、橋川選手のアシストとして重要な役割を担っていた南選手がこの落車に巻き込まれてしまい、ストップ。さらに草場選手も転倒は免れたものの、落車による足止めでメイン集団から遅れを取り、追いつくために多くの力を使わざるを得ない状況となりました。加えて、初川選手も1回目の登りに入るタイミングでまさかのメカトラブル。序盤から厳しい展開を強いられます。
そんな中、孤立無援の状態になってしまった橋川選手でしたが、最初の千枚田の登坂で一気に30人ほどに絞られた先頭集団にしっかりと食らいつきます。その後も本格的な逃げが決まらないままハイペースで人数を削る厳しい展開が続き、橋川選手は4回目の山岳ポイント通過まで粘りの走りを見せます。

レース終盤、アップダウンが続くフィニッシュに向かう局面で、20人ほどの先頭集団から2名の選手がアタック。まだ距離が残っていたこともあり、橋川選手は無理に反応せず冷静に集団での待機を選択。しかし、この2名の勢いは衰えず、そのまま逃げ切り勝利を収めました。
3位争いは15名ほどの小集団スプリントに。橋川選手は後方からタイミングを見て追い上げ、集団7番手、全体で9位でのフィニッシュとなりました。個人総合でもUCIポイント圏内の10位につけており、4位とはわずか8秒差と好位置です。

明日の最終ステージは、例年ボーナスタイムを巡る激しい戦いが繰り広げられる重要な1日。橋川選手の総合ジャンプアップと、ステージ優勝を目指して、チーム一丸で全力を尽くします。引き続き、熱い応援をよろしくお願いいたします！

【ステージ順位】
1位 STEWART Mark, JPN, ソリューションテック・ヴィーニ・ファンティー二 2:46:29
2位 BREGNHØJ Mathias, DEN, +00:00
3位 GARIBBO Nicolò, DED, JCL チーム右京 +00:45
9位 橋川 丈 +00:45
36位 松井 丈治 +09:21
62位 草場 啓吾 +12:34
72位 當原 隼人+12:34
78位 南 和人 +17:36
79位 初川 弘浩 +17:36

【総合成績】
1位 STEWART Mark, JPN, ソリューションテック・ヴィーニ・ファンティー二 8:38:12
2位 BREGNHØJ Mathias, DEN, +00:04
3位 岡 篤志 (JPN), JPN, 宇都宮ブリッツェン +00:47
10位 橋川 丈 +00:55
42位 松井 丈治 +11:33
58位 草場 啓吾 +14:22
63位 當原 隼人+15:04
78位 南 和人 +23:55
80位 初川 弘浩 +25:16