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2024.08.20 Result
【レポート】Tour de Banyuwangi Ijen2024

2024年7月22(月)~25日(木)に開催された、Tour de Banyuwangi Ijen2024小松監督によるレースレポートです。
【Tour de Banyuwangi Ijen 2024 St.1】
第1ステージ 7月22日(月)
TEGALSARI-BANYUWANGI 136.2km (ニュートラル5.8km)
今シーズン2度目の海外レースの参戦はインドネシアで開催されたTour de Banyuwangi Ijenで2019年以来の開催となった。
2019年の大会にも愛三工業レーシングチームは参戦し、第3ステージで大前翔がステージ優勝をしたレースである。
今回は渡邊・岡本・草場・當原・石上の5名での参戦、第1ステージは130.4kmの平坦基調のコースレイアウトで競われた。
レースは序盤からアタック合戦が続き、なかなか逃げグループが出来なかったが50kmを過ぎた頃に9名の逃げグループが形成され愛三からは當原がここに入った。
各チームが満遍なくこの逃げに加わったことでプロトンとのタイム差を広げ、最大で4分程度まで広がった。
また、この日はラジオツアーの調子が悪く、ほぼラジオツアーからはレース状況を得られない状況であった。
チームカーから選手への情報伝達も上手くいかず、終盤には逃げ切りが濃厚になった。
終盤に脚が攣る場面も見られた當原だったが最後まで食らいつき、8位でフィニッシュ。集団の先頭は岡本が取り、10位でフィニッシュした。
また、逃げグループでのスプリントを制したKINAN Racing Teamのライアン・カバナ選手が優勝し、オセアニアチャンピオンの強さを見せた。
【Tour de Banyuwangi Ijen 2024 St.2】
第2ステージ 7月23日(火)
ALASPURWO-BANYUWANGI 153.0㎞ (ニュートラル5.2km)
第2ステージはスプリントポイントを3つ、4級山岳を1つ設けられた147.8kmのレイアウトである。
スタートしてから13kmほど道幅が狭くこの日は前方でレースをスタートしたが道幅の狭い区間を抜けた先の15km地点付近で草場が落車に巻き込まれてしまった。
集団への復帰は45km過ぎの地点まで時間を要したが復帰することに成功。
その間に先頭はCCACHE X PAR KUPの選手1名が先行する展開でこの逃げは終盤まで続くことになる。タイム差は最大3分20秒程度まで広がったが、リーダーチームのKINAN Racing Teamのコントロールに草場も加わりフィニッシュに向け順調にタイム差を縮めていった。
残り4km程度の地点で単独で逃げ続けていた選手を吸収し、集団はゴールスプリントに向けて進んでいく。愛三工業も隊列を組み岡本の発射を試みたが一部連携がうまくいかなかった事もあり8番手前後で岡本がフィニッシュした。
この際にゴール前で落車が発生、スプリント時の岡本の動きが自身のラインを守らなかったとして降格処分を受けた。
【Tour de Banyuwangi Ijen 2024 St.3】
第3ステージ 7月24日(水)
GLENMORE-BANYUWANGI 175.3km (ニュートラル8.5km)
第3ステージは今大会のステージ最長距離の166.8kmで3つのスプリントポイントと終盤に2級山岳が設けられている。
序盤の10名程度の逃げに石上が入り25秒ほどのリードを築くが容認とはならず吸収され、前半に設けられたスプリントポイントの2ヶ所ではポイント賞争いが繰り広げられた。
2つ目のスプリントポイントの直後6名の逃げグループが形成され、再び石上が逃げに入った。この逃げは容認され最大4分程度のタイムギャップを築いてレースを進めた。
上りの麓でも6名の逃げグループは3分半ほどのタイムギャップを得たまま上りに入った。上りが始まったところで3名がドロップ、その後石上と2名の選手で協調しながら登りをこなしていき、石上が山岳ポイントを先頭で通過して山岳賞ジャージを獲得した。
プロトンでは岡本と當原が中腹まで好位置で登るも上りの後半で岡本がドロップ。
プロトンで登りを超えた當原は下りで逃げていた石上と合流し、25名程度の集団でフィニッシュへ向かった。
最後は石上のアシストを受けた當原がゴールスプリントに加わり勝負するも力及ばず7位でフィニッシュした。
當原はUCIポイント圏内のステージ3位以内に入ることは出来なかったが、今回の遠征で体調面においても対応力を見せており今後の海外レースでも期待できるだろう。
【Tour de Banyuwangi Ijen 2024 St.4】
第4ステージ 7月25日(木)
BOOM MARINA-IJEN 167.5km (ニュートラル4.7km)
最終日の第4ステージは距離162.8kmで最後に最大勾配20%超えのイジェン山を登りフィニッシュするレイアウトである。
12ポイントを獲得し山岳賞ジャージを着用している石上であるが、この日のフィニッシュの山岳ポイントが1位で25ポイントと他の山岳ポイントを獲得しても山岳賞ジャージのキープは難しいと判断し、総合でのUCIポイント獲得を目指しレースをスタートした。
序盤に4名の逃げグループが形成され、先頭4名とプロトンの構図でレースは進んでいった。
中盤に2名がドロップして先頭は2名になった。タイムギャップは最大で4分ほど開いたが徐々にその差を縮め、集団は残り20kmを切ったところで逃げていた2名を吸収し、本格的な上りに入っていった。
アシストを受けた石上が好位置で登り始めるも、半分ほど登ったところで体調を崩してしまい大きく後退。ステージ53位でレースを終えた。
シーズン後半戦の初戦は厳しいものとなったが、得たものもあるので以降のレースで活かしていきたい。
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