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2025.11.10 Result
【レポート】2025 宇都宮ジャパンカップ サイクルロードレース (UCI1.Pro)
日時:2025年10月19日(日)
コース:宇都宮市森林公園周回コース 距離:144.2km(10.3kmx14周)
出走選手: 岡本 隼, 當原 隼人, 加藤 辰之介, 南 和人, 橋川 丈, 松井 丈治
スタッフ: 西谷泰治, 中根 英登, 小森 亮平, 田村 亮太郎, 山内 渓太
このレースは、アジアでは最高峰のUCIプロシリーズに認定されており、このカテゴリーとしては距離が144kmとやや短いものの、毎年非常にハイレベルな戦いが繰り広げられます。
日本人のみで選手を構成している愛三工業レーシングチームとしては、世界を相手にどこまで戦えるか、非常にチャレンジングなレースです。特に、この大会で2023年・2024年と2年連続で日本人最高位(15位・14位)を獲得している岡本選手、そしてツール・ド・ラヴニールや世界選手権で世界トップクラスの選手たちと戦ってきた橋川選手の2名には、好成績への期待がかかります。

松井選手、加藤選手、當原選手にはレース序盤のアタックへの対応を、南選手には岡本選手と橋川選手のサポート役として、常に近くで走る役割を担ってもらいました。
レースはスタートから非常にハイペースで展開され、1周目からワールドツアーの選手ばかりで構成された6名の逃げ集団が形成されました。世界トップレベルの選手たちが作る強烈なペースに、チームの選手たちは反応できませんでしたが、すぐに切り替えてまとまり、次の展開に備えます。
あまりに強力な先頭集団に、後手を踏んだプロチームがすぐに牽引を開始。ペースは緩むことなくレースが進んでいきます。3周目、まだ残り100kmを残した時点で、メイン集団はすでに25名ほどまで絞られるという激しい展開となりますが、そこには橋川選手がしっかりと入ります。さらにペースが上がる集団からは、早い段階で勝負を決めようとする選手たちが積極的に飛び出していき、その中で橋川選手も集団前方で果敢に動きます。

日本人で唯一この集団に残った橋川選手は、「ただ強い選手の後ろについていくだけではなく、自分の力がどこまで通用するかチャレンジしたかった」と語る通り、集団前方でアタックに反応して前へ飛び出そうとして勝負に加わりました。
しかし、なかなか緩まないハイペースに、橋川選手はたまらずメイン集団からドロップし、後方の集団に吸収されます。メイン集団で勝負をかけるべく力を出し切っていたため、その後は厳しい展開となりましたが、沿道に詰めかけた多くの観客の応援を受け、粘りの走りで完走を果たしました。
この1年間、多くのレースを経験し、着実に成長を続けてきた愛三工業レーシングチームの選手たちでしたが、今回は普段からロードレースの本場ヨーロッパで走る選手たちのハイレベルな走りを肌で感じる貴重な機会となりました。レース後の選手たちの眼には闘志がみなぎっており、今後の成長に必ずつながる経験になったと思います。

【リザルト】
1位 Martinez Lenny, FRA, Bahrain - Victorious, 3:30:00
49位 橋川 丈, +09:03 チーム最高位
DNF 南 和人
DNF 岡本 隼
DNF 松井 丈治
DNF 加藤 辰之介
DNF 當原 隼人
Text:Ryohei KOMORI
Photo:Keita YAMAUCHI
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