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2025年9月29日(月)
コース：Padang Basar- Kepala Batas 166.1km
出走選手: 岡本 隼, 草場 啓吾, 當原 隼人, 加藤 辰之介, 南 和人, 松井 丈治
スタッフ: 中根英登, 小森 亮平, 田村 亮太郎, 山内 渓太
現地スタッフ: ザイド, アメール, クチョン, ロスタム

大会公式ウェブサイト: https://www.letourdelangkawi.my/
第2ステージ情報:https://www.letourdelangkawi.my/stage-2/
リザルト: https://www.letourdelangkawi.my/results-2025/

ランカウィ島での第1ステージを終え、船でマレー半島に渡って迎えた第2ステージ。
目立った上りはないほぼフラットな160km超の直線的なコースでしたが、朝から強い雨が降り続いており、見かけのコースプロフィールだけではわからない難しさを感じさせるレースとなりました。

タイとの国境沿いに位置するPadang Basarをスタートし、約5kmのパレード走行を終えた後にリアルスタートが切られると、速度の出しやすい幅の広い道でハイスピードなアタック合戦が繰り広げられました。今日も昨日と同様に、中間スプリントポイントでのボーナスタイムを狙う選手たちを中心に激しいアタックが続き、愛三工業レーシングチームの選手たちも積極的に前で展開していきます。
「最初の1時間はずっとアタック合戦でなかなか逃げが決まらなくて苦しかったが、集団が逃げを容認してくれそうなメンバーがいったタイミングで飛び乗った」と當原選手。アジアツアーで結果を残しているTerengganu Cycling TeamのPronsky Vadim選手ら3名と共に逃げに乗りました。ワールドツアーチームが協力して牽引する集団とのタイム差は1分程度を保ちながら、逃げ続ける4人はうまく協調しながらも互いの力を探り合い、90km地点の2回目の中間スプリントポイントに迫っていきます。皆が重要視しているこのスプリントポイントを、當原選手は2位で通過しボーナスタイム2秒を獲得しました。

また、メイン集団内では次の展開に備えるメンバーを支えるために、加藤選手が積極的にームカーにボトルを取りにいき、目立たないながらも重要な役割を果たしました。
その後もしばらく協調して逃げ続けた4人でしたが、スプリント力を見せた當原選手とThai Continental TeamのChaiyasombat選手と一緒に逃げることを嫌ったPronsky選手とChristophersen選手は、142km地点の最後の中間スプリントポイントを取りにいくために、自分たちの得意なペースに持ち込み、2人を振り落としにかかりました。當原選手はそのペースについていけず遅れてしまいましたが、それでも十分に素晴らしい走りを見せてくれました。
最終的には當原選手を含む4人全員がメイン集団に吸収され、今日も勝負は集団スプリントに。そこで當原選手は、逃げで力を使ったにもかかわらず、集団復帰後にスプリンターの岡本選手の位置取り争いをアシストし、最後までチームのために走り切りました。
最後の勝負を託された岡本選手は、最終発射台の草場選手とうまく連携が取れず、残念ながら上位でのフィニッシュとはなりませんでしたが、2日連続で逃げに選手を送り込み、ボーナスタイムも獲得。このカテゴリーでの愛三工業レーシングチームのこれまでの戦い方とは一線を画す姿勢を示すことができています。
明日の第3ステージは、コース前半に山岳賞が設定された上りが3つ連続する非常にハードなステージです。この2日間と同様に、明日も積極的な走りをお見せできるよう挑戦しますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

【ステージ順位】
1位 De Kleijn Arvid, NED, Tudor Pro Cycling Team, 3:29:59
35位 草場啓吾 +00:00
*チーム内最高位

【個人総合成績】
1位 Malucelli Matteo, ITA, XDS Astana Team, 5:30:05
13位 松井丈治 +00:14
*チーム内最高位

【ベストアジアンライダーランキング】
4位 松井丈治 +00:05
*チーム内最高位

Text：Ryohei KOMORI
Photo：Keita YAMAUCHI, Yuzuru SUNADA