愛三工業ならではの強みを活かし
真のグローバル企業となるための
変革を後押しします
社外取締役 大井祐一

私は国内外に数多くの拠点や関連会社を持つ総合商社で長く勤めてまいりました。その経験から、真のグローバル企業として一層の進化を遂げるためには、全世界の従業員が目指すべきガイドラインとして以下の3点を掲げ、浸透させることが重要だと考えています。

  • お客様のニーズに応え最適なサービス、品質、信頼を提供する
  • 一人ひとりの力の最大化に努め、組織、地域、性別、国籍を超えて結束して総合力を発揮する
  • 自分たちの強みや知見を培い、発揮することで地球と共存共栄、持続可能な社会と未来を切り拓く

グループの一人ひとりに浸透させるには、概念的な目標では不十分で、具体的な目標、そして経営陣からの働きかけが必要です。相手を敬い優しく接し、相手の話を聴きながらより分かりやすい説明を追及し理解者を増やしていくこと、そしてSlow and steady wins the race(ゆっくり着実に進もう)、着眼大局着手小局(物事を大きな視点から見て、小さなことから実践しよう)、といった考え方が肝要だと思います。

愛三工業は良いものを効率的に製造することに長け、リサイクルや省エネの技術にも優れています。また、自ら立てた具体的な目標を何としてでも達成するという強い意気込みと情熱を持っています。これは大きな強みです。強みを活かして持続的な成長を遂げるために、私たち社外取締役も今以上に知見や意見を発信して、VISION2030の達成に向けた愛三工業の変革を後押ししていきたいと考えています。

専門的かつ客観的な外部視点で、
一人ひとりが力を発揮できる
組織づくりに貢献します
社外取締役 柘植里恵

私は大手監査法人を経て独立し、長年企業の監査に携わり、公認会計士・税理士として経験を重ねてまいりました。財務・会計に関するプロフェッショナルとして、会社の持続的成長と中長期的な企業価値の向上を図り、客観的な目線を持って経営を監督する社外取締役として愛三工業に参画しています。

近年、社会全体でサステナビリティ経営の重要性が求められています。愛三工業も、強みであるものづくりに対する姿勢やノウハウなど、「品質の愛三」が大切にしてきたものを守りつつ、様々な観点から経営に多様性を取り入れ、スピード感を持って新製品事業を実現していくことが重要な経営課題であると考えます。

変化の激しい現代において企業の持続的な成長のためには、人的資本やダイバーシティ・インクルージョンという考え方が特に重要だと思っています。愛三工業は、ものづくり人材の育成はもちろんのこと、経営環境の急速な変化に対応するため、ソフトウェア人材の育成方針を打ち出し、様々な施策を始めています。

また、女性活躍や働き方改革などについても方針・施策の検討を重ね、2021年4月には「ダイバーシティ宣言」を策定し、全社を挙げて積極的に取り組む姿勢を明確にしました。

経営の監督はもちろんのこと、専門的かつ客観的な外部視点からの意見を述べ、一人ひとりが力を発揮できる組織環境づくりにも貢献していきたいと考えています。

データ活用やスキルの可視化など
DXを通した競争優位性確立に
貢献します
社外取締役 入部百合絵

私は情報工学分野を専門とする大学教員として長年教育・研究に携わり、2022年6月に社外取締役に就任いたしました。

現場視察を重ねる中で、事業を通してサステナビリティの推進・強化に真摯に取り組んでいる企業との印象をより強くしています。また、生産効率やより良い労働環境整備に向けた議論も活発に行われており、具体的な数値目標を設定し、その達成に向けて一丸となって取り組む姿勢は愛三工業の強みだと感じています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)において、IoT技術やデータマイニングを活用して新しい製品を生み出し、他社に対する競争優位性を確立するためには、自社での人材育成が重要です。愛三工業では今までに培った技術を基礎とした、自社製品・システムに精通したDX人材を新たに育成しようとしており、その取り組み姿勢は評価できると思います。一方で、製造現場で収集されたデータの活用や、従業員一人ひとりのスキルの可視化、共有は、人材育成にも有用であるため、さらに活性化すべきだと感じています。

何事にも誠実に取り組む愛三工業らしさを今後も持ち続けるとともに、自動車のエンジン制御システムやクリーンエネルギーに携わる企業として、社会課題にいち早く取り組むこと、そして社会に向けて新たな価値を創出していくことを期待しています。